2023年7月9日(日)
13:30–15:15
京都大学吉田キャンパス北部構内
北部総合教育研究棟1階 益川ホール
京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科附属環インド洋研究センター
第4回公開講座 映画上映「適所を探して−移住女性たちの知られざる物語」
(原題:Finding their Niche: Unheard Stories of Migrant Women、ヒンディー語・英語、日本語字幕あり)
【日時】7月9日(日)13:30 〜 15:15(13:00開場)
【場所】京都大学吉田キャンパス北部構内 北部総合教育研究棟1階 益川ホール(地図:https://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/campus/yoshida/map6r-n 13番の建物)(最寄りのバス停は「北白川」あるいは「京大農学部前」が便利です)
【入場料】無料
【プログラム】
13:00 開場
13:30 映画上映:「適所を探して−移住女性たちの知られざる物語」
14:40 解説・質疑応答:ワダワ メイガ(監督、ベルリン自由大学東アジア・日本研究所/上智大学比較文化研究所)
15:15 閉場
【本映画の予告動画】https://vimeo.com/743482060
【お問合せ】kindows@asafas.kyoto-u.ac.jp
【映画の内容】
この映画は、10数年前に夫の随伴家族として日本に移住した2人のインド人女性の人生を記録したものである。ジョティとマンディープは、インド北部のパンジャーブ州で、中流階級の家庭に育った。ふたりとも、高い教育を受け、インドで有望なキャリアを積んでいた。そして20代前半、彼女たちはそれぞれ、日本に住む男性とお見合いで結婚することに同意した。彼女たちは、異国への移住と夫との生活に胸を躍らせたが、日本についての予備知識は全くなかった。アメリカ、イギリス、カナダに住む親戚の生活を遠くから見てきた彼女たちは、自分たちの日本での生活にも同じような期待を持っていた。しかし、現実はその期待とは異なるものだった。快適さ、豪華さ、愛、楽しさにとって代わったのは、孤独と恐怖だった。彼女たちが語る個人的な物語を通して、過去、現在、未来の期待を検証し、それがインド人女性、妻、母親、外国で働く労働者としての役割にどのように影響するのか、また「自分のニッチを見つける」ために、彼女たちが直面した課題を明らかにする。
【監督紹介】ワダワ・メイガ(ベルリン自由大学東アジア・日本研究所/上智大学比較文化研究所)
2007 年から 2021 年まで 15 年間日本で暮らす。日本語学校生として来日後、2017 年、上智大学グローバル・スタディーズ研究科で博士号(地域研究)を取得。2015 年から現在まで、日本で活躍するインド出身者の生き様や、移民の視点で日本社会を照射する記事を The Japan Times に寄稿している。鋭い考察と豊かな表現力にあふれた文章だけでなく、写真や映像でも移民の生き様を伝えようとしている。2021 年、ベルリンに拠点を移したが、2023年4月より8月まで日本でインド移民コミュニティの調査中。主著にIndian Migrants in Tokyo: A study of socio-cultural, religious and working worlds (Routledge Studies on Asia in the World) Routledge, 2021.